携帯電話は携帯会社を変更する乗り換えで安く契約できる事は良くありますが、あなたの契約内容や、購入したい機種、移動するタイミングによっては乗り換えることで損する事もあり得ます。
特に自分の意思ではなく、携帯販売員から乗り換えの提案をされている場合は慎重に手続きに臨むことが大切です。
今回は乗り換えで損しない為に、注意するポイントや現状の契約によってはどこの会社を選ぶべきなのか、乗り換えるタイミングはいつがいいのかを記事にまとめます。
目次
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携帯会社の乗り換えは必ず得するとは限らない
携帯会社を変更する乗り換え手続きは昔からお得になりやすい契約方法として有名です。
現状でも確かに同じ携帯会社で買い替えをするよりも、違う会社に乗り換えで買い替えをした方が特典の大きい事が一般的です。
しかし乗り換える携帯会社を適当に選んでしまったり、乗り換えるタイミングが適当だとお得になるどころか逆に損してしまう可能性も大いに有り得ます。
2019年の法改正から携帯会社の料金プランが各社大きく見直しされ、違約金も撤廃されたり、違約金があったとしても安くなっているユーザーがほとんどなので、基本的に乗り換える事で損をする可能性は低いですがまったく得になっていない乗り換え先やタイミングを選んでしまわないように見極めをしっかりと行っていきましょう。
乗り換える会社選びが重要
携帯会社を乗り換える際に会社選びは非常に重要です。例えば毎月の通信費を安くしたいのに、端末が安く購入できる携帯会社で契約をしてしまい結局は通信費が下がらなかったり、希望のiPhoneを安く買いたかったのに、通信費が安い携帯会社で違うモデルの機種を購入してしまった。
このように携帯会社は乗り換えしてお得にはなったものの、希望している内容と違うポイントが乗り換えたらお得だったから契約してしまった。なんてことは良くあることなんですね。
乗り換える際には必ず注目しなければならないポイントがあり、ご自身が希望している内容は必ず満たせる場所を選ぶ必要があります。
- 通信費の安さ
- 端末代金の安さ
- 希望する機種の取り扱い
- 手数料の有無
- 違約金の有無
この5つのポイントに注目して乗り換え先は必ず選ぶようにしましょう。
乗り換えをするタイミングも重要
乗り換え先を選ぶだけではなく乗り換えるタイミングもしっかりと把握しておくことが大切です。
携帯会社は乗り換え先(新しく契約する会社)は日割り計算になる所がほとんどなのに対して、乗り換え元(解約する会社)は日割りにならない携帯会社がほとんどなのです。
つまり携帯会社を乗り換えるタイミングが月初であれば、乗り換え先と乗り換え元から1ヶ月分の通信費を請求されることになりますが、月末に乗り換えをするだけで乗り換え先の通信費が日割り計算となり同じ月中でも安く契約できることにつながります。
さらにキャンペーンなどで通信費の月額が安くなる毎月の値引き等も契約した翌月からしか入らない場合が良くありますので注意が必要です。
例えば、7000円の料金プランがキャンペーンによって2000円になると言われ契約したのにキャンペーン値引きは契約した翌月からの反映だったので、契約した1ヶ月目は7000円近く請求された。なんてことも有り得ます。
このような場合でも月末に契約することで、7000円と初月が高くても日割り計算で済みますので重要なポイントとなる訳なのです。
携帯販売員は目先の件数を考えている
現場で働いている携帯販売員はこのような内容を全て把握しつつも、お客様を月末に誘導するような事はまずしないでしょう。
さらに携帯会社では乗り換えのキャンペーンが基本的には常に行われているのですが、お客様はそんなこと知りませんので携帯販売員は「今だけですよ!」とか「今しなければ損するかもしれません!」と今直ぐにでも契約をするべきというような提案をしてきます。
これは確かに次回来店した際にキャンペーンが継続しているかは絶対とは限りませんし、今契約しなければ損する可能性も確かにあります。
しかし今までの傾向から考えると、キャンペーンは今後も継続する可用性が非常に高く携帯販売員もその事は理解しているはずです。
それでもユーザー側のタイミングを考えることなく、今だけですよ!と提案をする理由は目先の件数を見ているからとしか考えれない訳ですね。
どこの携帯販売員なのか必ず確認を!
さらに乗り換えを希望する携帯会社がある場合に、専門の携帯ショップに行けば気にするポイントではありせんが、複数の携帯会社が在籍する家電量販店や商業施設で乗り換えるのであれば、どこの携帯販売員なのかまったく分からない店舗もあったりしますので気をつける必要があります。
例えば、携帯コーナーに入ろうとしたらいきなりスタッフに声を掛けられたので「〇〇に乗り換えを考えています。」と伝えたとして、もしも声を掛けてくれたスタッフが別会社の携帯販売員だった場合、「一先ず座ってお待ちください、担当を呼びます」と言われて違うスタッフが案内に来てくれます。
この時に本当に希望している携帯会社のスタッフが案内してくれている場合と、別の携帯会社のスタッフが変わりに案内をしている2パターンが考えられます。
もしも後者の別会社の携帯販売員だった場合、希望していた携帯会社の説明と合わせて、そのスタッフが所属している携帯会社の提案が行われます。
携帯会社の料金プランは似たり寄ったりな内容で、細かいキャンペーンが加わることで他社よりも安くなる事が普通です。
詳しくない一般の方からすればそんな事知る由もないので、携帯販売員が希望している〇〇よりもコチラの会社にした方が安くなりますよ。と言われればそれが本当の事だと勘違いして契約してしまうことも有り得るでしょう。
家電量販店や商業施設のように様々な携帯会社が併設している環境で携帯の乗り換えをするのであれば必ず携帯販売員にどこのスタッフですか?と質問をするように心がけて下さい。
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月末に乗り換える事がオススメ
乗り換えるタイミングでもまとめましたが、携帯会社を乗り換えるのであれば月末の方が間違いなくオススメです。
月末に乗り換える事で乗り換え先の通信費が日割りになるためユーザー側に非常にメリットが大きい内容となります。
さらに月末に乗り換えを検討することにより、通信費の日割り計算以外にもオススメになるポイントがありますので事項にてまとめます。
キャンペーンは確かになくなる可能性あり
月初に携帯会社にて買い替えた場合の見積もりを聞いた際に、月末に乗り換えた方がお得だと気づき月末にまた来店しようと思い立ったとします。
この際に携帯販売員は安くなってるのは今だけですよ!とか、次に来店された際にキャンペーンは終了しているかもしれません。というように今買い換えるような誘導を行います。
確かに月末に来店した場合、キャンペーンは無くなってしまっている可能性は有り得ますがどちらかと言えば、月末になってもキャンペーンが続いている可能性の方が断然確率は高いと考えられます。
理由としましては、携帯会社ごとに達成しないとならないノルマはあり設定されているノルマは簡単に達成できるような数値である可能性は非常に低いからです。
ですのでどちらかというと、月末になった方がキャンペーンがさらに増える可能性の方が考えられ、月末に買い替えた方がお得になる理由として通信費の日割り意外にもキャンペーンの増額も考えられるのです。
一応ですが、今だけ。という携帯販売員のキーワードに本当の今だけ!が考えられる期間があるのですが
- 年末年始
- 3月の新生活シーズン
- ゴールデンウィーク
- クリスマス
このようなイベント事の際は本当に期間限定のキャンペーン増額が入っている事が有り得ますので、難しい判断になるかもしれませんが月末に買い替えるか、直ぐにでも買い替えるのか十分に検討して契約を行いましょう。
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乗り換え先を間違えない注目ポイントまとめ
乗り換えのタイミングが理解できた所で、あなたが今契約している携帯会社から乗り換え先をどのようにして選べばいいのか、乗り換え先を間違えない方法をまとめていきます。
携帯会社ごとに契約方法は様々なものがあり、ユーザーごとに利用している料金プランやスマートフォンは異なると思われますのでオススメはユーザー事に変わってきますが、一般的な考え方を覚えて頂くことで乗り換え先を選ぶ参考になりますので必ず目を通すようにしてください。
アップとダウン契約を理解する
携帯会社には大手キャリアと格安スマホと呼ばれる切り分けが大きくされており、大手キャリアは(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)が挙げられます。格安スマホには(OCNモバイル、BIGLOBEモバイル、IIJmio、NUROモバイル)などが挙げられます。
ここからが注目するポイントなのですが、以前までは格安スマホとして提供していた(UQモバイル、ワイモバイル)は現在、大手キャリアのauとソフトバンクのサブブランドとしてサービス提供が行われています。
まず初めに、auとソフトバンクを利用中の方が乗り換え先を間違えない方法をまとめますので参考にしてください。
現在auを利用中の方は通信費を安くしたい場合に、UQモバイルを選択すると手数料と違約金が無料で乗り換え手続きをする事ができます。また同じようにソフトバンクを利用中の方が通信費を安くしたいと考えればワイモバイルに乗り換える事で手数料と違約金を支払うことなく手続きができます。
この乗り換えの方法をダウンと呼んでいるのですが、例えば通信費を安くしたいだけではなく乗り換えの特典を受けたいと考えるのであればダウン契約を選ぶのではなく、クロスの法則を活用する必要があります。
クロスの法則とはauならワイモバイルに乗り換え、ソフトバンクならUQモバイルに乗り換えといったように別の系列会社へ乗り換える事により乗り換え特典が受けられるという方法です。
クロスの法則を活用すると、手数料や違約金の無料特典がなくなりますが、本来ダウン契約では受けられなかった乗り換えの特典が受けられるようになりますので還元額によってはクロスの法則で手続きをした方がお得になる事があるのです。
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次はアップの手続き方法になりますが、これはUQモバイルとワイモバイルを利用中のユーザーに重要なポイントとなります。
アップとはUQモバイルならau、ワイモバイルならソフトバンクに乗り換える事を呼んでおり、ダウンと違いアップ手続きであれば同じ系列間の乗り換えでも特典が受けられます。
さらに手数料と違約金が無料になり、さらにUQモバイルとワイモバイルの利用期間が365日以上経過していれば月額の通信費も大幅に値引きされるキャンペーンも行われているのです。
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このようにauやソフトバンクを利用しているユーザーに関しては、ダウン契約ではなく携帯会社の系列ごと変えるクロスの契約をした方が得をする可能性がありますし、UQモバイルやワイモバイルを利用中してるユーザーであれば同じ系列会社にアップでの契約をした方が得をする可能性が高くなることになります。
KDDIグループやソフトバンクグループを現在利用中じゃないのであれば、通信費を安くしたいだけなのか、新しい端末を購入したいのかで乗り換え先を選ぶといいでしょう。
端末を安く購入したいとなれば大手キャリアへの乗り換えを検討した方が安く購入できる可能性が高くなりますし、今の端末をそのまま利用して通信費だけ安くしたいのであれば自身に合った携帯会社の料金プランを見つけて契約するといいかと思います。
端末返却のタイミングを把握しておく
携帯会社を乗り換えるタイミングと、乗り換え先として選ぶ携帯会社と別に、もう一点内容を把握していて欲しい項目があります。
それは端末返却でのプログラム購入をしているユーザーさんです。2022年に新しく端末を購入する方は気にするポイントではありませんが、以前から利用しているスマートフォンが端末返却をすることで残債を免除できる購入方法だった場合にタイミングを把握しておくことは非常に重要になってきます。
現在の端末返却プログラムは2年後に端末を返却するだけで、残債が免除される縛りの緩い購入方法となっていますが、2020年や2021年に端末を返却プログラムで購入された方は、端末返却+「機種変更」が条件となっているのです。
ちょうど2年後の返却タイミングで購入した携帯会社に乗り換えで戻ってこれるのであれば問題ありませんが、例えば22ヶ月目にドコモからソフトバンクに乗り換えを行い、24ヶ月目にドコモに乗り換えをすれば返却プログラムを使えますが、恐らくソフトバンクの契約が短期解約扱いになり非常に不利益な結果となってしまいます。
このように、端末返却プログラムの時期が迫っているにも関わらず他社への乗り換えをしてしまうと返却プログラムが利用できなくなってしまったり、返却プログラムを利用するために購入した会社へ乗り換えで戻ると短期解約をしてしまうことになりますのでオススメできません。
現状利用している携帯電話が返却プログラムでの購入なのであれば、携帯販売員から乗り換えを提案されたとしても必ずご自身の契約内容を1度確認して再度どのようにするのがベストなのか考えてみるようにしてください。